病院に行くのは、慣れていても少し緊張するものです。
特に高齢の方は、「何を話すか整理しにくい」「待ち時間や移動が疲れてしまう」など、受診そのものが負担になりがちです。ひとつの病院だけでも大変なのに複数受診するとなると……、より気持ちが重くなるでしょう。
でも、ほんの少し準備をしておくだけで、診察がぐっとスムーズになり、必要な治療やアドバイスを受けやすくなります。家に帰って「あ、しまった」ということも減ります。
ここでは、看護師の視点から〈受診前に整えておくと安心な5つのこと〉 の実践ポイントをまとめました。
① 気になる症状を〈ありのまま〉に書き出す
何をどう話したらいいのかわからず、「なんとなく調子が悪い」と言葉にしてしまいがち。それでは漠然としてしまって思いが伝わりにくいです。医師は具体的な情報がほしいものです。
ポイントをメモにまとめておくと緊張しても伝えられます。
メモは箇条書きで十分です。
書いておくと役に立つポイント
・いつから始まったか
・どのくらいの頻度か
・どんな場面で症状が出るか
・悪化/改善するきっかけ
・痛みの場合、強さ・部位・時間
・薬を飲んだか。飲んだ場合、効果の有無も
言葉にしにくい方は、家族が代筆してもOK。
無理に立派な表現にしなくて大丈夫です。事実をそのまま が一番伝わります。

② お薬情報を一つにまとめておく
複数の病院にかかっていると、医師が薬の全体像をつかみにくくなります。
お薬手帳はそのまま持参しましょう。できれば「現在飲んでいる薬一覧」を1枚にまとめておくと親切です。
ポイント
• 市販薬やサプリも忘れずに
• 飲めていない薬がある場合は、正直に書く(とても大事)
• 飲み忘れが多い人は、その理由もメモしておく
飲んでいないことを隠す必要はありません。
むしろ医師は、そこから生活の工夫や副作用に気づけるので、情報としては宝物です。
③ 別の病院で受けた検査結果を確認しておく
お薬はお薬手帳で他院の情報が得られますが、
検査結果は紹介状がない限り伝わっていないことが多いです。
初診の時や、他の病院で大きな検査を受けた時は、
どのような検査を受けたか伝えると参考になります。
血液検査の結果などを持参すると不要な検査を受けずに済みます。
資料が散らかりやすい人は、受診セット(クリアファイル1枚)を作るとラクです。
④ 当日困りそうなことを〈先に言葉にしておく〉
高齢の方の受診でありがちな困りごと:
• 移動がつらい
• 長く待てない
• 聴こえにくい
• 医師の言葉が早いと理解できない
• 一人で説明するのが不安
これらは、診察室に入ってから言うと伝えにくいもの。医師や看護師が先に配慮してくれることもありますが、忙しいとなかなか優先することができません。みんなジレンマを抱えています。
必要であれば、付き添い(家族・看護師)をお願いしたり、メモに 「こういう点が不安です」 と書いて、受付で伝えておくだけで対応が変わることもあります。
⑤ 「この受診で聞きたいこと」を一つ決める
受診の目的がぼやけると、
「結局何を聞きたかったんだろう…」となりがちです。
また、後ろの人が待っている・混んでて先生忙しそう、など気を遣ってしまうことも。
そんな時「絶対これは聞いて帰る!」と、最優先の1つを決めると診察の質が全く変わります。
例:
• この症状は様子見でいいのか
• 今の薬はいつまで続くのか
• 入浴や運動をどの程度していいのか
• 次に悪化したら、どこに連絡すればいいのか
上手く言えそうになければ質問を紙に書いて渡すと正確に伝わることもあります。
おわりに:
受診はただの薬をもらいに行く日ではなく、
ご本人の状態を整理し、これからの暮らしの方針を決める大切な機会です。
医療に携わる人々はみんな、
ご本人に、より良い生活を送ってもらいたいと思い働いています。
完全でなくて大丈夫。
受診前にちょっと準備して、あなたの心身の状況を把握してもらい
安心して治療や生活の相談ができるようにしましょう。
〔お守りナース® ににふに〕
高齢者の訪問見守り×治療に向き合う方の伴走型支援を
看護師が自費(保険外)訪問サポートとして提供しています。
・症状の整理
・受診同行
・医師への質問項目の作成サポート
など、受診前の不安を一緒に調えていくお手伝いもします。
「うまく話せるか心配」「ひとりで受診が不安」という方も、遠慮なくご相談ください。
ご希望や状況に応じて、今後の関わり方を一緒に考えます。
▶サービス内容の詳細はこちらです。
▶伴走型支援についてはこちらです。
▶お問い合わせはこちらからどうぞ。

